豆畑の昼

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豆畑の昼

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  • サイズ B6判/ページ数 321p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062096591
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

典雅な文体、清冽なエロス。百年の憧憬のはての我らが時代、恋人たちの風景はかくも変わった。静かなのに、ざわめいていて、寂しいのに、不思議な豊かさがある長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

30
まだ読んだ人がいない作品を紹介するときには緊張しますね。中沢さんの作品はなかなかとらえどころがないというかしっぽをするりと交わされるような気がする。この作品も、いろいろな人がすーっと通り過ぎるように出てくる。主人公の心の中を通り過ぎる一コマのように。少し読んでは後戻りしての繰り返しで。帯に書いてある読むことをやめられなかった・・・というのもわかるような気がする。このままじゃ気になりすぎるから・・・しっぽを捕まえたくて読んでしまった。2011/04/07

のうえ

0
20040110

世玖珠ありす

0
正直、難解でした。言葉の操り方に特徴がある方ですね。短編なのに、難解。微妙に艶っぽい話でも、エロっぽくなくて…、要するに、やっぱり難解でした。2014/06/26

遠い日

0
99年の作品。中沢さんは“文学”の香気を失わない貴重な作家だと思う。男と女の長い長い時間に培われた情愛と性愛。暗さはなく、房総半島とおぼしき海辺の街の今昔がおもしろい効果をあげている。20年来の、和子と睦の関わりを細やかに描いて、しかし、湿った 感じはせず長閑で解放的な雰囲気が漂う。豆畑の家というのが、なんともいい設定だ。海が見えて、風が吹いて、光が降り注いで……。和子と睦の醸しだす情愛の香り薫る酒のような雰囲気が立ちのぼる。大人の恋愛。エロティシズム。古い静かな映画のようで、気品のある作品。2004/09/17

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