内容説明
宮本輝がシルクロードを往く。砂漠をわたる風の彼方へ、生と死をみつめる旅はつづく…。待望の長篇紀行エッセイ第4弾。
目次
第11章 河を渡って木立の中へ
第12章 死をポケットに入れて
第13章 生の学理的強奪
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たっちゃん
1
ファーブル昆虫記の「ミクロガステル」の話、象徴的で示唆深い話でした。蝕まれながらも残る対応力はあるんじゃないかな・・・。2011/02/19
おかもと
1
中国旅行に何度か行ったけど特にウルムチのトイレの壮絶さは1時間でも語れるので、トイレでげっそりした話は心から頷ける。2010/07/01
ぬ
0
【図】クチャからヤルカンド、パキスタン国境へひたすら進む一行。クズルのバザーの張り詰めた空気は文章を通じて怖さが出てた。ミクロガステルからの道徳教育の話は興味深かった。少しずつ終わりが見えつつあって読むのが惜しくなるなぁ。2011/03/11
南註亭
0
3巻のコメントで微妙に湿っぽい文体と書いたけど、けっして重くはないんですよねぇ。ガンコでわがままな作家が不自由をして癇癪を起こしている様子がありありと思い浮かびます(苦笑)。2003/12/22
Maumim
0
1999年4月10日読了。