花の下にて春死なむ

花の下にて春死なむ

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784062094023
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

誰にでも秘密はある。孤独死した俳人の窓辺の桜は、なぜ季節はずれの花をつけたのか。写真展のポスターは、なぜ一夜にしてすべて剥がされたのか。謎が語りかけるさまざまな生、さまざまな死。ミステリの醍醐味を満喫させる鬼才の連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベイマックス

97
三軒茶屋にあるビアバー『香菜里屋』を舞台にした6つの短編集。常連客が見聞きしたことを、店主の工藤が推理のヒントを語り、常連客が行動していく。おもしろいシリーズ物。2021/05/06

みっこ

53
三軒茶屋にあるバー『香菜里屋』を舞台にした安楽椅子もののミステリー。短編ですが、一つ一つの話が濃厚で満足感がありました。話としては『終の棲家』が一番好きだけど、印象に残るのはやはり片岡草魚さんにまつわる表題作とラストの。謎の真相は悲しいけど、美しかったです。マスターの美味しそうなお料理が物語を引き立てます。こんなバーの常連になるなんて、憧れちゃうな。2015/05/02

紫 綺

50
淡々とした文章で淡々と進んでいくという印象。冷静沈着な推理物。短編連作で、それぞれの話が相互リンクしていく。あまりに淡々としていて、読みながら眠くなるのが玉にキズ。香菜里屋という名のビアバーは魅力的。出てくる料理もおいしそうだし。アルコール度数12%(日本酒やワインと同程度)もあるビールを呑んでみたい!!2010/11/27

よむよむ

46
三軒茶屋へ行って「香菜里屋」をさがしたくなった。適度に居心地の良い店って、なかなか無いもの。ましてやその店に、季節の一皿をさりげなく出し、おいしいビールと切れのいい推理でもてなしてくれるマスターがいたならたまりません。全てを見通していながら、決して出しゃばらずに静かに微笑んでいるさまがなんとも粋です。終話の「魚の交わり」にはえっ、と驚かされました。2010/04/02

かずよ

42
シリーズ後から読んだので最初を読んでみたくてやっと読めました。お客様とのつかず離れずの絶妙な距離感がいいです。四種類の度数の違うビールと美味しそうな料理近くにあれば絶対に常連になりたいです。2011/09/15

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