内容説明
一瞬たりとも同じ絵をかくことのない空を見あげながら、心と重なりあった瞬間をきりとった、空との交信日記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
130
いせひでこさんの絵本です。さまざまなくも見開きページ一杯に青と白をうまく配色してみる人に広々とした感じを与えてくれます。下のほうにシンフォニーなどとその主題が一言で書かれているのがまたあまり邪魔ではなくいい感じです。ひつじ雲のなかに犬が一匹こちらを向いているのも印象深く感じました。何度も見直しました。2018/08/20
MI
110
雲といっても、雲海、いわし雲、ひつじ雲などいろいろある。雲海を青のサンドイッチと描いたり、少し光があたった彩雲を神さまのお使いとしたりとてもいせさんの描くくもは温かく描かれている。なかでも雲の切れ間から光が差し込む天使のはしごは「光のはしごが静かに降りてくる。あの子たちが歌ってる。」すごくいい。夕焼けだけでなく、なにげない空を見上げなくなる作品。今日はどんな空だろうか？2023/07/28
ままこ
77
青と白を基調に描かれる変幻自在の雲。ページをめくるたび清涼感溢れる色彩に真夏の暑さをひととき忘れさせてくれた。雲の名前につけられたサブタイトルは想像力をかきたてられる。〈空の牧場〉あの子を見つけてにっこり。毎日変わる空の地図。雲の世界は物語に充ちている。カバーに書かれているいせさんの詩がとても素敵。いせブルーを心ゆくまで堪能でき空を見上げるのが楽しみになる絵本。2018/07/29
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
55
絵はもちろん、タイトルと文章も素敵だった。「夜のカーテン」とか「空の階段」とか「青空のサンドイッチ」とか「空の牧場」とか「光のプランクトン」とか。「光のはしご」、「うぶ毛みたいなおふとん」、「空からとどいたばら色の手紙」とかも良い。2015/12/03
クリママ
37
いろいろな雲。見上げたもの、飛行機から見たもの。写実的に描かれたもの、羊や海の生物に見立てて描かれたもの。私には、忘れられない雲がある。愛犬が旅立ち、火葬場にいるとき、息子に言われて空を見上げれば、青空の中に愛犬の名をひらがなで書いた雲があった。2018/08/31
