内容説明
あなたは本当にひとりで死ぬ覚悟があるか。いまだ道の途中の生活者に捧ぐエッセイ集。
目次
1 生活のない暮らし(春は小石さえあたたかい;ウルトラマンのごとく;自分では気づかない;かりそめの家族 ほか)
2 慰めのない会話(旧シングル対新シングル;彼らにはアルバムがある;蛙は青い、骨は白い;人生なんてラララララ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほうき星
11
書名に興味を抱き読んではみたが、なんだか読後淋しくなった。途中から斜め読み…。2014/04/08
J.T.
2
このエッセイを出版した時の著者が43歳位、なので自分よりもひとつ若いことになる。中年の独身者の生活のエッセイではあるが、自炊の話やシモの話は一切出て来ない。また著者の周囲には数人の女性が居て、ドライブの計画を一緒に立てたり、温泉に行ったりしている(何故か皆似ている)。そうしてみると、生活臭や倦怠のようなものはあまり見えてこないので、やっぱり中年シングルの生活もそう悪く無いと傍からは見えると思う。しかし、自分に合う女性が居れば、結婚したいというのが著者の本当のところなのだと思う。2015/01/31
laughmix
2
文章にキッチリ詰め込む冷静さとそこはかとなく「ま、どうでもええわさ」みたいに思ってそうな上空に乾いた空気が流れてるような雰囲気の文体。関川氏の文章を初めて読んだが、とても気持ちいいので他のも読んでみようと思った。しかし、老い支度する前に、シングル中年ってのはいろいろ乗り越えたり捨てたりしなきゃいけないものあるんだなあ。2014/03/10
ソニックゆうすけ
1
ほぼタイトル通りの内容。ただやっぱり作家さんだから、文章の上手さと言葉使いの巧みさは読んでいて感心する。なんとなく生活していたら、中年になっていたという感じで、その生活自体は嫌いではないご様子。考えは本書のあとがきに集約されている気がします。同じような境遇の人は読んでいて楽しいと思う1冊。2021/06/30
hirofumi
0
中年シングルのわびしさ満載。わびさひの世界。ありそでなかった文化的なシングル論で、死とか遺伝子を残さないこととか、仕事とか、ならではの論考2017/09/30