ヴィトゲンシュタインの箒

ヴィトゲンシュタインの箒

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 438p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062061612
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

創意工夫に満ちたストーリー・テリング。アメリカ文学の新しい声。「次はどうなるのだろう」思わずページを繰る興奮。小説はここまで面白くなった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かつみす

4
読み進めるにつれてどんどん人物の数が増えていくし、どんな展開になるのかさっぱり分からなかったけれど、第1部を読み終えたあたりから、風変わりな家族の物語、そして男と女の「愛」の物語としての骨格がぼんやりと見えてくる。男が女に話して聞かせる突拍子のない、だけど痛々しい「愛」の物語の数々がとても印象的で、これが全体のストーリーとうまく呼応している。ポストモダンの作風と言われているらしい。けれど、『ガープの世界』とちょっと近いかなと思いながら読んでいた。後でウィキペディアを見るとやっぱりそんなことが書いてあった。2016/12/09

𓅪

0
2段組の分厚い本で読みきった時達成感あるんだろうなーって思っていたけれど実際感じたのは疲れとなんだか尻切れとんぼのようなもんやり感。難解でシュール感じ、とっても好きだった。登場人物が多くみんな長く似ている名前ですごく混乱する。でもそれもバグったゲームのような全体的の雰囲気を作り出すアイテムになっていて、レンガを積むように計画的に建設された小説だなぁと感じた。ふーむ。結末は結局それでいいのか、みたいに思えてしまったけど(笑)2017/11/22

doji

0
内側が外側へ、入れ子状のものがメビウスの輪のようにひっくり返るような、なんともいえない奇妙な印象を受けた。難解ではあるけれど、随所に印象的なシーンが多々。2016/03/24

hosoihosoi

0
限りなくザ・ポストモダン2010/10/06

毒モナカジャンボ

0
24歳でこんなに豊潤な解釈を秘めた作品を書ける筆者に慄く。要約がほとんど不可能な作品。異常に嫉妬深く饒舌で、物語内物語を多く与える膜に閉ざされたリックと、意味に振り回され呪われる、靴や脚に執着するレノアのカップル、2人が直接相手に言えない心理を聞き出し、文脈を与えることで3人の関係性を揺さぶる、臭いに取り憑かれている壊れた心理学者ジェイの関係性を中心に物語を追っていた。めちゃくちゃな電話線、頭を打ち付けること、言語で隠然と家族に影響を与え続けるレノアの曽祖母など全てが少しずつ噛み合っている。他者という謎。2019/10/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/161582
  • ご注意事項