内容説明
父・孫堅と兄・孫策のあとをついだ孫権。栄光の帥旗を手にし、平和な新しい国づくりにスタートした。小学校上級から。
目次
1 秋の夕ぐれ
2 船中の軍議
3 沙羨の戦い
4 五花馬
5 二つの病
6 よばれた于吉仙人
7 遺言と閲兵
8 時間かせぎ
9 江夏攻め
10 諸葛亮
11 赤壁の戦いと、その後の呉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パル子
1
碧眼の皇帝・孫権。彼が齢17にして家督を継ぎ君主となったくだりまでのエピソードが描かれている。これを読めば、孫策と孫権の思想や性格の違いがよくわかると思う。孫権が幼いうちから家臣を孫権になつかせておこう、という孫策のはからいには脱帽。その功あって、孫権ははじめから有能な臣にそれぞれの適所を見出だすことができた。彼が幼い頃にからかわれた青い瞳は、今や沢山の人々を映す君主の瞳になっていたのだ。
なつき
0
孫策が死ぬ前に言った言葉がすごく心に残っている。孫権より自分の方が戦って領地を広げることには優れているけど、孫権の方が部下の話をよく聞いて採用することには優れている、という感じの言葉。兄の孫策は、よく人を見る目があると思った。2014/03/17