高木兼寛伝―脚気をなくした男

高木兼寛伝―脚気をなくした男

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784062044875
  • NDC分類 289
  • Cコード C0023

内容説明

高木兼寛は、明治から大正にかけて活躍した医師である。当時、死病とおそれられた脚気の予防・治療法を確立するかたわら、無料でかかれる施療病院をつくり、病者の痛みのわかる医師と看護婦の養成を願って、医学校と、わが国初の看護学校をおこした。これら個人としては限界を越えるほどの多大な業績を一貫して支えたのは、医学を病者のものにしたいという彼の悲願であった。医の倫理が問われ、人間不在の医療が問題とされるいま、兼寛の生涯と業績を振り返りつつ、あるべき医療の姿を訴える。

目次

序章 南極大陸によみがえる高木兼寛の業績
第1章 戊辰の役で英国医学に出会う
第2章 英国セント・トーマス病院医学校に留学
第3章 脚気の栄養説を樹立
第4章 脚気の栄養説はやがてビタミン学説へ
第5章 研究のための医学から治療のための医学へ
第6章 病人に奉仕する医師の養成
終章 啓蒙者、求道者として生きた晩年

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mitsuru Sato

2
偉大です。もし高木兼寛が脚気をなくさなかったら、日露戦争負けてたかも。その後権威ある軍医、森鴎外が脚気を激増させていなければ、太平洋戦争もちがったかも。権威がエビデンスを覆い隠す悪癖は、今の日本にも根強く残っている気がする。2017/07/01

ソーシャ

2
明治期の医学者、高木兼寛の伝記。脚気論争や慈恵会医大設立のことについて書かれています。なお、「たかぎ」ではなく「たかき」と読むことを初めて知りました。2012/04/30

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