内容説明
美空ひばりを語ることは〈戦後〉を語ることだ!不世出の歌姫はいかに誕生したか、その42年の軌跡をたどり、執拗に〈戦後〉の意味を追求する渾身のノンフィクション大作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kikizo
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美空ひばりを軸に、終戦から戦後を語った書。分かりやすい語り口に、この時代がよく分かった。ひばりの偉大さも改めて認識されたし、3人娘のなりそめや晩年も知らなかっただけに楽しく読めた。世間的にこの人の評価がもう一つだと思う。ノンフィクションの草分けとして、もっともっと多くの人に読んでもらいたい作家だと思う。2014/11/11
yuichi0613
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戦後に生きたひとびとの記録2008/04/21
きつねうどん
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美空ひばりと彼女の周囲の人々を題材としたドキュメンタリー。近所の古本屋でたまたま手に取って購入(講談社文庫版)したのだが、どのエピソードも個人的な話題から社会的な背景まで丁寧に書き込んであり、読みごたえがあって大変面白い。調べると著者の本田靖春さんはノンフィクション作家として高名な方とのことで納得した。神戸芸能社という存在も本書で初めて知る。笠置シズ子にまつわるエピソードではちょうど朝ドラと重なることもあって、趣里さんの顔が浮かんで話が立体的に感じられた。2024/02/14