内容説明
西欧文芸学に拠る通史を峻拒し、中古、近世の文人が先人の文蹟に寄せた思いと志に立ち返って、“日本文学”の血統を辿り、古典のいのちを呼び戻そうとした劃期的な文学史。他に23篇を付す。
目次
日本の文学史(神話;日本武尊;万葉集の成立;勅撰和歌集;日記と物語;新古今和歌集;南朝の文学;乳世の文人;文芸の新しさ;文明開化の超剋)
わびさびの現れと思い
八十翁の時代
「山と水と」
当麻曼荼羅についての談話
近世代一の歌人
元禄という時代
歓びの語
明恵上人
後水尾天皇
乱世の文士
夜半の月
私の源氏物語
文学の威厳
夏の月
感情
秋の田の
戦後文学観
ただ一人
しきしまの道
天降言
奈良京の歌人
斎院有智子内親王
京都のみなもと