出版社内容情報
【内容紹介】
解放をもとめて起き上がったアジア諸民族の民族運動を時代とともに横断的に記す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
1
「植民地支配」というのがいかに過酷か。日本が朝鮮でしたのは大善政、清に従属していた李氏朝鮮の貧弱からの解放だったが。対照的にベトナムでフランスが、インドで英国がしたのは自国の利益だけの搾取で、教育を一部に与えるのも統治に便利なように、あとは飢餓輸出。いっぽうオスマン帝国の没落。衰退した帝国はいろいろな権利を売り飛ばす。それに反発すると軍隊を駐留させて警備する。近代兵器にはかなわない。またアジア人は勇気がないし排他感情はあっても愛国心もないから戦争は出来ないと卑下。日露戦争はアジアに歓喜となり希望となった2013/05/24
水無月十六(ニール・フィレル)
0
大学二次試験対策と称してほぼ一日かけて読みました。最近の事ですが、あの頃はバカでした。2013/02/08
SHUE
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福岡アジア美術館の図書室で読みました。現役高校生の時以来日ひさびさに読みましたが、40年前の本であっても今にも生きる内容だったと思います。 特に日本に住んでると理解が難しい中央アジア地域、南アジア地域がどのような経緯を経て植民地化されたか、この事を地域別に分けて書かれていて秀逸にみえました。 インドネシアの頁やインドのセポイの運動の頁だったか、現地人支配者層と欧州人植民者は共通の利益で繋がっていたという内容があったと記憶していますが、これ現在の世界でも当てはまるんだろなと思わされました。2024/02/19