内容説明
人事の決定権を握る会長の逆鱗に触れたとき、当人はもとより社内は、一瞬にして緊張が高まった。「きみの後を誰にするかは、わたしが考えることだよ」―なぜかくも人事権は魔力をもつのか。人事異動、左遷、後継者選びなど、運命はたえず左右される。生殺与奪の宝刀をめぐる大企業の修羅場をリアルに描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BAR PLAYLIFE
14
石井会長を中心としたストーリーが欲しかった。相沢と宮本が関西総合本部に異動してからの話がメインで物足りなさを感じた。印象的だってのは、相沢が会長付の秘書室次長時代に感じた、N証券田端社長の秘書の動き。相手の動き・今後起こりうるあらゆる事案・可能性を理解しながら、自分は行動する。これは秘書だけではなく、すべての人に言えるのではないかと感じた。2017/03/13
山田
5
損害保険会社での人事を軸に、それぞれの立場の人が翻弄されていくサラリーマン小説。正直、始めの方は何を言っているのか全く分からなかった。専門用語が多すぎて読むのをやめようかと思ったくらい。中盤から多少読みやすくなってなんとか読了。なんとなく前後編に分かれているので、小説の印象が前後で多少変わったかな。面白いけど少し読みにくいから中〜上級者向け。2018/11/14
sho
2
会社の人事はこういうものなのだろう。2019/01/01
だいすけ
2
損調(SC)に行く前と行った後での主人公が違うと感じるのは愛嬌かな。2017/05/02
Hidetoshi Morita
2
旧興亜火災の話か?2015/07/01