内容説明
日本の医療とその環境はどうなっているのか。医療荒廃の拡大再生産をするずさんな医師国家試験、改革が迫られる大病院、人命尊重という名のもと地獄マンダラの老人病院、破綻寸前までに追いつめられた健保制度。医療の技術、制度、倫理など、多面的に現状を厳しく検証し、次代へのあるべき姿を示す力作。
目次
第1章 「人命尊重」という墓場
第2章 世界一長寿国の「恥部」
第3章 健康保険制度の再検討
第4章 必ずやってくる年金地獄
第5章 老人医療費こそ「悲劇」の値段
第6章 ドキュメント・病院
第7章 医師国家試験の恐怖
第8章 変容する医局講座制
第9章 東大病院に迫られる改革
第10章 武見太郎とその時代
第11章 「人権天国」のもうひとつの側面
第12章 「働きざかり五十代の急死」研究
第13章 医療の歪んだ実態
第14章 移植医療についての考察