講談社文庫<br> 狸ビール

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講談社文庫
狸ビール

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061856868
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

【内容紹介】
鉄砲をもつと森の暗さや乾いた草の匂いを思い出すという英文学者の、心優しい鉄砲うちの24のお話。狸はビールによく合うと狸を食べ過ぎ2週間も狸の臭いが抜けずに困った話、鴨の沖撃ち、多摩丘陵の小綬鶏と河上徹太郎氏そして猟犬達の思い出など30年熟成、ユーモア+ほろ苦ビール。講談社エッセイ賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かしとも

2
狸ビールというヘンテコなタイトルに惹かれて最寄駅の古本屋さんでたまたま購入した本だったけれどとても面白おかしく楽しかった。狸鍋会というものを催せるのであれば催してみたいものですな。2019/01/03

アキ

2
ユーモアがありつつも、消えていく狩猟文化について考えさせられます。 多摩ニュータウンあたりは良い狩り場だったようでビックリ。 最近ジビエ料理が流行っていますけど、狩りができる場所なんて、日本にどれだけ残っているのでしょうか? 私の住んでいる所にはハクビシンもいますが、狸もいます。 春夏はよく見かけます。 もちろん狩猟免許は無いし、住宅街ですから、持っていたとしても獲れません。 あぁ狸、食べてみたい(笑)2018/01/28

がんぞ

2
狩猟とは優雅で高価な趣味ではあるが、自然に負荷をかけるというより、狩猟も出来ない程、「開発」によって自然は荒らされているとも言える。ユーモラスに、「狸は美味いが身体が臭くなる」「モグラを捕る法」「狩猟解禁が終わって銃を納ったとたんに鳥は姿を見せる」「獲物は自分で調理し、弾丸を確かめる」など。飲まず食わずで追跡の体力も要るが、狩猟免許を更新していくには定期的に弾薬を購入せねばならない。終章に近く、銃を譲りたい友人に僕も猟から引退するから銃を引き取る事は出来ないと言うに至って人生の有限、地球の有限が意識される2012/07/21

misui

2
三十年近く鉄砲撃ちをしていたという英文学者による狩猟エッセイ。タイトルは、ビールと一緒に狸を食べたら、その後二週間は体が狸臭くなったことに由来する。犬のことや鳥のこと、鉄砲や狩猟仲間のこと……もはや日本の山野は狩猟をする場ではないとして狩猟文化を振り返る筆致は、ユーモアをまじえながらほろ苦い。さらっと軽い文章なのにしみじみさせられる乙なエッセイだった。2010/10/25

いわさんたろう

0
自転車を始める前の伊藤礼さんの狩猟を趣味にしていた時代の何とも滋味深きエッセイ。忙しい現代に一服の清涼剤。倉本四郎さんの解説も秀逸。2011/01/13

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