内容説明
第一銀行の井上薫、日本勧業銀行の横田郁両頭取は、渋沢倉庫社長の八十島親義の力を借りて、一年半前から極秘裡に合併計画を進めていた。スクープを放とうとする日本経済新聞と根回しに万全を期す銀行側、大蔵省をも巻きこんだ攻防の陰で、シナリオは着々と進められる。世紀のドラマを描く実名経済小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字の旅遊人
2
資料請求した学生にこの本を送ってきましたね。入ってもいないのに、愛行心が芽生える不思議。
Hiro A
2
三菱との破談交渉について、大逆転!とは別の登場人物の視点でも書かれているが、それに加え、合併交渉、合併までの調整事項などがテーマになっている。 第一勧銀は最後まで融合せずダメな銀行といわれていたが、そうなったのは合併を一度経験している第一銀行の立場から必然であり、当時としては最善な選択であったといえよう。企業としては、どちらかが主導権を握ってしまう合併形態の方が後々強くなれると言われるが、残念ながら吸収される企業の社員は悲惨である。2009/07/01
snzkhrak
2
最近、同業他社の統合話が多く、会社の出自を知っておきたいと思い選書。会社の沿革に細かい脚注を付け加えるような作業。経済小説というのは初めてだが、生まれる前の物語という事もあり、流れる空気感は多少違うが言語は全く同じ、歴史小説のようなそうでないような不思議な読み心地。2012/04/02
ゴリゾウ
1
第一銀行の井上、日本勧業銀行の横田両頭取は、OB八十島の力を借りて、合併計画を進めていた。スクープを放とうとする日本経済新聞と根回しに万全を期す銀行、大蔵省。世紀のドラマを描く。(出版社/著者からの内容紹介) #15621996/01/06
のげぞう
1
第一銀行と日本勧業銀行の合併を書いた経済小説2017/04/30