講談社文庫<br> 小説 日本興業銀行〈第3部〉

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講談社文庫
小説 日本興業銀行〈第3部〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061847781
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

中山素平は日本興業銀行副頭取の就任した。思えば日本開発銀行へ転出し、設立後の仕事、過労入院、造船疑獄と多難続きだった。輿望を担っての復帰とはいえ、製鉄、油田開発など産業基盤の整備という大仕事が待っていた。しかも師と仰ぐ元総裁河上弘一の訃報。興銀と中山素平の責務は、ますます重い。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつうら

18
第三巻ではいろいろな事件が起こっているが、川崎製鉄千葉製鉄所の建設計画が興味深い。昭和25年のことで、当時は日銀の金融引き締め策の真っ最中だったが、それでも融資を決めた中山素平の先見の明はさすがだ! この件で「製鉄所にペンペン草をはやしてやる」とのたまったという日銀の一万田法王は、日本には製鉄業も自動車製造も不要だと言い放った人物で、個人的には嫌いな人物だ。

nekozuki

18
中山の輸銀への出向など、興銀の支柱的存在の不在により徐々に混乱し始める。そして中興の祖たる河上の訃報が追い打ちをかける。動乱期を支えたメンバーから徐々に世代交代がなされ、各人の魅力の描写からより具体的な金融機関としての案件的存在意義の描写に変わってきている。2017/08/01

しろたん

2
段々現代に近づいてきて、身近な経済トピックスで興味深く読めたり、昔からの登場人物が出世されて成長物語の色合いも感じて。とても面白くなってきました。 個人の夢を超えた「社会の夢」のためにがむしゃらに奮闘する様に感動します。2019/03/17

ひろし

2
トップがコロコロ代わっても、マインドって維持できるものなのかなぁ。特に、精神的支柱だった河上さんが亡くなってしまってこの後どうなるのか。3巻になって具体的な融資の話が出てきた。スケールの大きな話を進めるための情熱、志、読んでて気持ちいいね。2017/02/07

Hiroo Shimoda

2
1、2巻はひたすらGHQと闘っていた印象だが、3巻からは貸金の話が増えてきた。川鉄とかアラ石とかスケールでかくて面白い。2015/08/01

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