出版社内容情報
【内容紹介】
I hate but I love 私の青春を主張できたアメリカ、個人の自由を主張させてくれるアメリカは好きだ。しかし、アメリカ至上主義が大国意識となる時、私はアメリカが嫌いになる。……吉田ルイ子という、小さな体に無限大な人間へのやさしさを抱いてしまったフォトジャーナリストの誠実な肉声を!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Satoshi
4
ハーレムに住み、ルポしたことで有名な吉田ルイ子のアメリカに関するエッセイや対談集。日本人に対する批判的な意見は少し、戦後史観そのままだなと思いながらも、今でも変わらないところもあるかもしれない。だが、フェミニズムやブラックカルチャーに関する愛情と経済と治安が悪化しつつあるアメリカに住んだからこそ分かる肌感覚は読んでいて感じることができた。ジェーン・フォンダとの対談は中々興味を持たされる内容だったので、これだけでも価値はあると思う。著者は現在のトランプの躍進をどう思っているのだろうか。2016/06/23