講談社文庫<br> 原発ジプシー

講談社文庫
原発ジプシー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 387p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061833548
  • NDC分類 916

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさげ

18
30年以上積読にしていた本 原子力発電所が多くの下請け労働者により支えられていて、労働環境が劣悪であること衝撃的なドキュメントでした。現在の労働環境が改善されていればと思います。2021/06/06

しんこい

9
再読。20年前に読んだ時は、過酷な労働環境だな位にしか思わなかったでしょうが、原発事故以後に読むと、工学の粋を集めたはずの原発も運用レベルでこんなに人手に頼り、それも熟練労働者でもない人を劣悪な環境で働かせて、事故やミスがないのが不思議。今少しは良くよくなっているのか甚だ心配になりました。2016/05/22

takeapple

8
原発は危ないというのは、事故が起きたら大変ということと、労働者として携わる人々の人権が侵害される、そんな生易しいレベルではなく、命を削られるということと、立地現場への差別的状況、さらに送電によるロス、海水温度の上昇による悪影響、大きな金が動くことでの利権、汚職、挙げればきりがないのだ。2011/10/02

SUPERNEET

5
(結構古い本なので多分現在とは違う面もあるのだろうが)放射線というものが目に見えず、また微量ならば即効性もないことに由来すると思われる、安全性を軽視してるとしか思えない作業内容が作中にも数多く見られる。誰かが危険な作業をしなくてはならないのであれば、せめてその誰かの安全は最大限守られるべき筈であるのに。2008/11/15

とね

3
国内すべての原発が止まったと報じられるなか読み終えた。科学の粋を集めて作られたと言われた原発。しかしそこには過酷ともいえる労働を必要とし、負担は常に現場の労働者にかかっている。放射線という見えない恐怖、健康に悪影響を及ぼす労働環境、先の見えない将来、そして諦め。およそ30年前に書かれたものなので、現在はいろいろと改善もなされているだろう。しかし運転が止まったからといって人手が要らなくなるわけではない。福島第一原発を含め、今も作業に当たっている人々がいる。そのことを心に留めておきたい。2012/05/06

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