講談社ノベルス
ぐるぐる猿と歌う鳥

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061827141
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

小学五年生の高見森は、父親の転勤のため北九州に引っ越すことになった。転校先で出会った、同じ社宅に住む仲間たち―ココちゃん、あや、竹本兄弟、そしてパック。新しい友だちと楽しい日々を過ごす森だったが、徐々に違和感を覚え始める。誰かが描いた地上絵、図書室の暗号、友だちの秘密…。小さな謎に秘められた、驚きの真実とは。

著者等紹介

加納朋子[カノウトモコ]
1966年福岡県北九州市生まれ。文教大学女子短期大学部卒業。92年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。95年『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞、第6回北九州市民文化奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しろいるか

90
この作品かなり面白い!小学生から大人まで安心のお薦め品。読んで損はないと思う。でもタイトルで損してる感じがする。言いたいことはわかるけど、もうちょっとって思う。少なくとも私はタイトルだけでは手に取ってみようと思えなかったから。それだけに内容はいい意味で欺かれた感じだった。印象深いプロローグ、パックの秘密、提示される小さな謎に高まるリーダビリティ…と構成が巧み。また、社宅特有の人間関係や子供の様々な心理描写は、さすが加納さんという感じ。読後は社宅住まいだった自分の子供時代を思い出し、懐かしい余韻に浸った。2012/05/20

オカメルナ

60
何となく目について何となく読んだ。そしたら何となくではなく、すごく好きな話だった。親の転勤で九州に引っ越した暴れん坊の男の子、森(シン)小学5年生。転校先の学校で出会った友達との出会いと生活が森の目線で描かれる。プロローグで仕掛けられた謎も、ちょこっとミスリードさせながら最後できちっと回収された。予想していなかったから、やられた感一杯で唸ってしまった。森を取り巻く子供達みんないい!暴れん坊で親は大変そうなんだけれど、こういう男の子、好きだな♪ 私は娘しかいないから特にそう思うのかもね。優しい読後感で満足。2012/07/15

りょうこ

58
この本も『ミステリーランド』だったんですね。北九州市の方言になれるまでこちらも『?』の部分があったけどココちゃんの説明でわかりやすかった(笑)なんかすごく素敵な本だった!読みやすいので一気に読み終わってしまった。もっと長く読んでたかったな!2013/02/02

たるき( ´ ▽ ` )ノ

51
再読。内容を綺麗さっぱり忘れていたので、とてもワクワクした(笑)いやー、びっくり!いろんなとこで驚かされたなあε-(´∀`; )実は重い内容だけど、それを感じさせずに、でも目を背けずに向き合わせてくれる作品。2017/03/13

浅葱@

48
「ぐるぐる猿と歌う鳥」不思議なタイトルに森(しん)と仲間の秘密と冒険と過去の解き明かしが入っていた。この子たちは、こんな風に思って仲間になっていったんだ。掛け値なしで読んだ。ぐるぐる猿と歌う鳥の絵はあるし、パックはそこに居るし、クマのぬいぐるみもあるし。夜の冒険のしかけも子ども発想。いくつもの小さな謎があり、解かれるのに導かれ、最後に一番の謎が解ったときの感動。うーん。やっぱり加納朋子さんの作品だ!読んで嬉しくなる。2013/06/01

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