内容説明
東京、神奈川、大阪で男女が相次ぎ殺害された。被害者はいずれも岡山県に関係する曰く付きの人物で、死体には“モモタロウ”という文字が刻まれていた…。事件解明のため岡山県警の特命班に召集されたSTは、被害者の遺品から連続殺人と、かの地に伝わる“黒い”桃太郎伝説との因縁を見出す。“伝説の旅”シリーズ第2弾。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学在学中の78年『怪物が街にやってくる』で第4回問題小説新人賞を受賞、レコード会社勤務などを経て、作家専業となる。その執筆ジャンルは幅広く、ミステリーをはじめ、伝奇、格闘小説と多彩である。2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆきちん
40
ST⑩各地で三件の殺人があった。世間的に暗い商売をしており、いずれの死体にも☆のマークと「モモタロウ」と背中に刻まれていた。手ががりSTのメンバーは岡山に飛ぶ。…今回は犯人のメッセージの謎解きとプロファイリングで、青山大活躍の巻だった。陰陽五行、奥深いよね〜何回聞いても覚えられないけど、きっと昔からの知恵って大事なんだと思うな。あ、それた。青山のいつもと違う面がみれる貴重な一冊かと思います。2016/12/15
そのぼん
29
タイトル通り、岡山の桃太郎の伝説が関わってくるものでした。色んな意味で軽さも感じましたが、さらっと読めて良かったです。そのぶん、インパクトも薄めなので、落ちも忘れてそうな予感がします。キャラクターの濃さは相変わらずで、そこは面白かったです。2012/12/15
へーた
22
久しぶりに読んだSTシリーズ、期待通り面白かったです。上司が使えないやつで本当残念。竜崎さんだったら。。と今野敏さん繋がりで考えたりしました(笑)桃太郎伝説、知らないことが多くて勉強になりました。2017/06/13
くまんちゅ
18
序盤の桃太郎伝説や陰陽五行のうんちくの件はちょっとややこしくて挫折しそうになりましたが、後半からは物語に入り込むことができました。今作では青山が大活躍。いつもとは違う一面を見せつつもラストではいつもの青山に戻ってましたね。そして脇役の関本がカッコいい。それよりも何よりびっくりしたのは菊川が結婚していたこと。翠といい感じだと思っていたのに…。2013/09/10
cgatocairb
11
LIBー再読ー立場が違えば視点も違う事を伝説で考察。現実の事件は腰巾着が余計な点数稼ぎをしなければ問題は生じなかったのでは。2015/08/26