講談社ノベルス
狂い壁 狂い窓―綾辻・有栖川復刊セレクション

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061825406
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

東京・大田区の高台に樹影荘と名づけられた古びた洋館があった。かつて産婦人科病院として建てられたもので、かたわらには鬱蒼とした樫の大木が生えていた。ここには六組の入居者が住んでいた。この樹景荘で怪事件があいつぐ。トイレの血文字、廊下の血痕、中庭の白骨…血塗られた洋館と住人たちの過去が、今あばかれる。

著者等紹介

竹本健治[タケモトケンジ]
1954年兵庫県生まれ。大学在学中にデビュー作『匣の中の失楽』を「幻影城」に連載。1978年幻影城より刊行、マニアの絶賛を受ける。以来、ミステリ、SF、ホラー、漫画など、幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiru

74
かつて産婦人科病院だった築60年の樹影荘と、そこで起こる怪現象。 タイトルでホラー系だと察すればよかったのに…怖かった。 幽霊いるのに、なんで住民たちは逃げないのかな。 映画シャイニングのような感じかと思ってたら、犯人がちゃんといるミステリーでした。 序章が伏線だったんだ…。でも怖いからもう読まないと思う。 ★3 2018/03/05

たか

44
さまざまな狂気に彩られた館の中で、不可解な事件が連続するホラーミステリ。 発売当時は、この手のジャンルの本が少なかったので、斬新な印象を持った。今読んでも、時代背景を古く設定していることもあり、楽しめる。前半の怪奇ムードと後半の論理的推理解決にいたるまで独特の古典的怪奇ムードが漂っている。B評価2018/04/30

雪紫

9
再読。犯人も動機も覚えてたのに・・・やっぱり怖い。漢字の多用や語り、細かく書き込んだ描写がそれに拍車を掛けている(難しい虫の漢字を並べまくるだけでどうも怖く感じてしまう)。同じ場所だというだけで関係ない肉付けと思われたエピソードの大半が不気味なまでに犯人や真相に絡みつくのはまさに悪夢だ。結末はあのふたり、実にいい雰囲気だと思ったんだけど・・・。2019/01/28

あここ

7
わぁ、2段かぁ(笑)終始じめじめどんより感が漂う。変な造りの集合住宅と癖のある住人達…雰囲気はすごいわくわくする。でもややこしい…これ誰の話?部屋割り見ながらゆっくり進む。断念かと思ったけど雰囲気に飲まれて読みきる。とりあえず押し切って読んでしもうたら流れが見えた感じ。理解出来てるかは不明(笑)血が流れた、拭き取った?の意味が分からんかった。浅川と江島が混乱。元産婦人科ってのがいらん想像をさせるね…何か嫌な土地、建物。そこに引き付けられちゃう人達。呪い信じたら暗示かかったようなもん。刑事が不気味で一番怖い2020/10/12

シアン

7
(図書館本)序章をよく読むべし。ホラー要素とミステリ要素をうまく融合した感じの作品。終始暗いイメージがまとわりつくので、読後の爽快感はない。牧場智久が登場する。2015/06/05

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