内容説明
山吹早月と加部谷恵美が乗車していた東京発中部国際空港行きの高速バスがジャックされた。犯人グループは、都市部に爆弾を仕掛けたという声明を出していた。乗客名簿には《εに誓って》という名前の謎の団体客が。《φは壊れたね》から続く不可思議な事件の連鎖を解く鍵を西之園萌絵らは見出すことができるのか？最高潮Ｇシリーズ第４弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ｋ
55
ミステリー祭り継続中。Gシリーズ4作目。今回はバスジャック。なかなか手の込んだトリックで面白かった。宗教色が強いこのシリーズ、真賀田四季がどのように絡んでいるか。2017/09/21
akira
37
Gシリーズ第4段。 いやぁ、面白かった。これまでで、一番引き込まれた。バスジャックという緊迫した状況に、読む手が止まらない。 時系列で変化する状況。ワケありな乗客たち。外部から見守る人々。ニュースなどで、リアルな事件の記憶があるだけに、いろいろなシナリオが頭をよぎる。巻き込まれたのがあの二人だけに、すごい没入感だった。 事件も凄く面白かったけど、やっぱり積み荷ネタ。ス◯ル氏がその手の方だと知っているだけに…。人間、身辺整理は大事です。 「どんな本ですか？見せて下さいよ」「いや、とても見せられない」2013/09/06
神太郎
33
今回はバスジャックに巻き込まれてしまう、加部谷と山吹くん。バスジャック犯はεに誓ってと名乗っており…。一連のギリシャ文字と関連があるのかないのか？風呂敷は広がっているのか、こちらが勝手に憶測をしてしまっているのか？ふわふわとした流れ。人間は理由があるから殺すのではなく、殺すための理由を探す。今回、生きる意味を無くして命を絶とうとする人達が多く登場するが自殺もまたそういうことなのかも。理由があるのではなく、理由を探すため…。Gシリーズはやはり単にミステリでは括れない気がするね。2023/02/24
Tadashi_N
28
集団自殺に向かってまっしぐらのバスで、いかに冷静にいられるか？2016/12/14
佐島楓
25
Ｇシリーズ第４弾。山吹くんと加部谷さんがバスジャックに巻き込まれる。またしてもそこには謎のギリシャ文字が・・・。トリックはシンプルですが、直接的に身の危険を感じる状況に置かれたふたりは怖かっただろうなぁ。キャラの関係性はだいぶ定着してきました。これ、全部、偶然ではありませんよね？2012/12/01
