講談社ノベルス<br> 悪意

講談社ノベルス
悪意

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  • サイズ 新書判/ページ数 260p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061821149
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

人気作家が仕事場で絞殺された。第一発見者はその妻と昔からの友人。逮捕された犯人が決して語らない動機にはたして「悪意」は存在するのか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

93
文庫→単行本→ノベルスと三度も読んだけど、何度も読むような爽快な物語ではない。悪意の極意。2015/03/15

まあちゃん

41
身勝手な犯人の動機にびっくり。彼の罠に翻弄される加賀。だが見事に犯人との心理戦に打ち勝つ。加賀恭一郎が教師を辞めた経緯も興味深い。とにかくサクサクと読みやすく、面白く読めたと思う。登場人物の心理とか、人間の悪意とか、そういうものを描いていこうという意気込みが感じられる。加賀恭一郎と作者である東野圭吾の成長が、今後このシリーズを読む楽しみだと感じる。2014/07/28

ntahima

36
【韓国語多読4】日本語版を読んだのがたった2年前のことにも関わらず殺人事件の被害者と加害者が誰かということ以外、細部をきれいさっぱり忘れてしまっていた。しかも本作はそもそも犯人探しがテーマではなく、早々に明らかになる犯人の動機を巡る物語の為、初読とほぼ同じ状態と言っても過言ではない。2年でメモリーが完全にクリア―されるなら200冊ばかり本を買って繰り返し読めば良いということになる。何だか悲しい気分になる。但、韓国語だと読むスピードが極度に落ちる分、一文一文精読することになり、初読の時より楽しめた気がする。2013/07/16

reading

28
手記や独白という形で進んでいく。藤尾を頂点とするいじめの構図。いじめは昔からあるし、なくならないものだろうけれど、文中にもあるように、社会に出れば嫌なことや辛いことがある。その予行練習と考えればよい。そういうものをくぐり抜けて子供なりの知恵がつく。という考えも一理ある。ただ、行き過ぎたものはこの物語のように、長い人生に影を落とすほどのとんでもない悪影響を及ぼしかねない。野々口の悪意もこうした忌まわしい過去が引き起こしたものということができる。日高をはじめ様々な人の人生を狂わせた。重みのある傑作だと思う。2019/10/09

fuku3

23
2024.5.8読了。再読。やっぱり東野圭吾恐るべし!兎に角凄い!昔NHKで観たドラマが印象に残っていて(詳細は忘れたが)いつか読み返してみたいと思っていた!これほどの物とは驚いた!犯人の野々口役を佐々木蔵之介が怪演!それを追う刑事役に間寛平と岩崎ひろみ!二人共ものの凄い執念で野々口の真の動機を探り出す姿を思いだした!東野のさんのベスト1は、容疑者X〜、白夜行と世間ではもっぱら云われているが私に云わせれば影のベスト1はこの悪意である!あの途中まで読んでいて、根底から根こそぎひっくり返される様は爽快である!2024/05/08

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