内容説明
俺にとって殺意を実行に移し、完全犯罪とすることは簡単だ。ロサンジェルスにいる妻を、日本にいる俺が殺したなどとは誰も思わないだろう。だって俺は、「テレポーテーション」が使えるのだ!だがこの超能力の欠点が様々な事件を巻き起こし…。トリックの可能性を極限まで追求する西沢保彦の新たな挑戦作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すえこ先生。
6
いや〜、相変わらず頭が痛い痛い。(・∀・)図があったら更に有難いなぁ、と思いました。珍しく下戸の人が出てる、と思ったらなるほどね。けったいで、完全でない超能力が好きです。ゆる〜い文章も堪らない。ウサコが時々、頭に過ります。(*´ω`)ノ2013/06/13
ふじさん
4
西澤保彦マラソン七作目。「瞬間移動を駆使したアリバイトリック」という最初の発想自体はやや安易に思えるが、当然、西澤作品がそんな一筋縄でいく筈がない。如何にも扱いの難しそうな「瞬間移動」をフェアな本格推理として成立させる為、設定から構成から、かなり慎重に調整を繰り返した印象。厳しい制約を設ける事でサスペンス的な興味も保ちつつ、捻りの利いた謎の作出と、その合理的な解決を実現させた手捌きに今回も唸らされた。縛りが強いだけに要点の見通し易い部分もあるが、余りに物哀しい結末含め、不思議な程はっきりと記憶に残る一冊。2016/12/12
みっくん
3
アレをこっちにやって、コレをあっちにやって、ってパズルかい!って言いたくなります。こんだけ役に立たない超能力ってのも珍しいというか。もう、ストーリーの謎なんて、どうでも良くなってくる。ラストは、結局のところ、どう決着したんでしょうね。2016/03/31
Fossa
3
今まで読んできた西澤作品と変わらぬクオリティの高さ。どういう真相なのかと期待していたら、確かにこれしか無いなという真相で大変感動しました。ただ、不満を言わせてもらえるなら、前置きが長いよ。2009/10/31
ゆみこ
2
比較的名字が普通だったんだわ、この頃って。コイケさん、あのコイケさん?2021/08/22