内容説明
画家を夢見、この世にかけがえのない存在として恋人を愛していた青年、成瀬純一を不慮の事故が襲った。そして世界初の脳移植手術。彼のなかに他人の脳の一部が生きているのだ。やがて―彼の心に違和感が生じ初める。自分は一体何者?迫りくる自己崩壊の恐怖。君を愛したいのに愛する気持ちが消えてゆく…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
19
やっぱり悲しい話だな。2011/11/23
ちくわ
10
損傷した脳の片方を移植されたことで一命を取り留めた主人公だが、移植された脳は元犯罪者の脳であった。生前は穏やかな性格の主人公だったが術後は犯罪者の人格に侵蝕されてしまい、2つの人格に支配されながら最後は悲惨な結末を迎えてしまう…脳移植は別として研究者の好奇心に分別なければ、いつでも起き得ると警告している気がします…2019/06/13
もぐもぐチョビたん
6
アルジャーノンを彷彿とさせるストーリーだった(´ρ`)人間の死とはなにか?自分自身とはなにか?興味深いテーマだと思う。脳移植で人格や嗜好が変わるって話は聞いたことあるなぁ☆ただ先は読め過ぎるくらいに展開がわかりやすいかな(^^;殺人の門まではいかないけど読後感あまりよろしくない(´・д・)」☆32014/07/22
星落秋風五丈原
6
画家を夢見る平凡な青年・純一が事故に遭い、世界初の脳移植手術が行われた。生還はしたものの性格の変化が止められない。純一は恐怖感から脳のドナーを突き止めようとするが。神木&二階堂コンビでWOWOWドラマ化。2005/05/14
kei@名古屋
4
文庫にて読了2011/03/10