内容説明
大航海時代、文学の世界でも、中世という枠を乗り越え、多くの人々が未知への探究心を抱き新しい旅へと出た。果敢な挑戦心、リアルな人間認識、横溢する創造力。個性が溢れ、新時代の息吹が躍動する多彩な作品群。『ドン・キホーテ』『阿呆船』『ガルガンチュア物語』や『ユートピア』『君主論』『エセー』等の作品を通して、ルネサンスという時代の特徴とその精神を解析する。
目次
序章 中世からルネサンスへ
1 ルネサンス文学序説
2 ルネサンス文学の世界(宇宙との交響―『レオナルド・ダ・ヴィンチ手稿』;中世トリックスター盛衰記―『狐ラインケ』;鏡としての純粋道化―『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』;ピカレスク小説という双六物語―『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』;芸術無頼の掟―チェリーニ『自伝』フィレンツェ彫金師一代記 ほか)
著者等紹介
清水孝純[シミズタカヨシ]
1930年、東京生まれ。東京大学大学院比較文学科博士課程中退。日本大学講師、九州大学教授、福岡大学教授を歴任。九州大学名誉教授。比較文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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