内容説明
巧妙な譬喩、教訓的で倫理的な古譚や寓話物語。インド人が愛好した説話は、仏教の中にも伝承され、豊富な仏伝・本生話・譬喩譚として結実した。伽藍・精舎の荘厳、仏像・仏画による美化潤色も、宏遠深奥な教義をもつ仏教の普及と隆盛に寄与した。仏教美術研究の第一人者が、格調の高い名文で綴る仏教の説話と美術についての系統的な好解説書。
目次
第1部 仏教の説話(本縁説話;譬喩・本生・仏伝 ほか)
第2部 仏教説話の美術的表現(仏教と美術;説話図遺品の分布 ほか)
第3部 美術にみる仏教説話(猿の橋渡し;孝子の蘇生 ほか)
第4部 本生物語(ルル鹿本生物語;尸毘王本生物語)
第5部 仏教美術の基本(起源と伝播;種別 ほか)
著者等紹介
高田修[タカダオサム]
1907年三重県生まれ。1931年東京大学文学部卒業。東京国立文化財研究所美術部長、東北大学教授、成城大学教授を歴任。インド哲学・仏教美術専攻
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感想・レビュー
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