講談社学術文庫
成長のアジア・停滞のアジア

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  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061595330
  • NDC分類 332.2
  • Cコード C0133

内容説明

現代世界経済を牽引する巨大なアジア経済。かつて「脆弱で従属的」とさげすまれたアジアはなぜ活性化しえたのか?韓国・台湾などの東アジア、インドネシア・タイなどの東南アジア、バングラデシュなどの南アジア。それらの劇的発展と退行のメカニズムを明快・犀利な分析により読み解き、アジアの時代としての二一世紀を予示した吉野作造賞受賞作。

目次

序章 情念のアジア、知のアジア
1 現代アジアの経済発展をどう見るか―私のエイシアン・ドラマ
2 圧縮された発展―インダストリアリズムの波及と受容
3 アジア高成長圏への道―市場構造と日本の役割
4 新興工業国家、光と翳―韓国経済発展の二〇年と課題
5 ネオ・デュアリズム―東南アジア伝統社会の変容と相剋
6 絶対的貧困の機構と構造―憂愁のベンガル
補章 東アジア経済の新動態―アジア化するアジア

著者等紹介

渡辺利夫[ワタナベトシオ]
1939年山梨県生まれ。慶応義塾大学卒業、同大学院修了。経済学博士。専攻は開発経済学・現代アジア経済論。筑波大学・東京工業大学教授を経て2000年より拓殖大学国際開発学部教授・学部長。東京工業大学名誉教授。第17期日本学術会議会員
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感想・レビュー

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Ohe Hiroyuki

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20世紀後半期に、どうしてアジアが成長したのか(また停滞したのか)について、主に経済学見地から記された一冊である。吉野作造賞を受賞している。▼本書は少々古い本だが、当時の世相を思えば、事実をベースにして淡々と描く本書がいかに特筆すべき本であったかと思う次第である。▼今となってはある程度自明の内容もあるが、「後発的利益」というキーワードでアジアにもたらした発展を描き、「ネオ・デュアリズム」というキーワードでアジアにもたらした貧困を描く本書は、思考の整理にも役に立つことであろう。2018/03/29

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