出版社内容情報
【内容紹介】
第一次世界大戦では志願兵として戦い、数々の勲章を受ける一方で20世紀哲学の金字塔といわれる「論理哲学論考」を構想したウィトゲンシュタイン。ユダヤ人の大富豪の家庭に生まれながら、復員後に父親から相続した財産をすべて放棄。山村の小学校教師や修道院の庭師、建築家を経てケンブリッジ大学にもどり再び哲学の道を歩む。その波乱に満ちた生涯と思想の真髄を、鮮やかに説き明かした必携の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
22
この人の本質は神秘主義的なアフォリストである、と思った2022/09/01
吉野ヶ里
21
マルコムの書いてた伝記と大部分は同じ、読むならどっちかでいいかな。おまけについてた、主著の要約が便利かも。ウィトゲンシュタインに触れて影響を受けない人間はいない、ってとこには苦笑いした。たしかに、一人で議論をする癖は若干移ったし、一時期文体が影響を受けてた節はある。2017/01/18
脳疣沼
4
他のウィトゲンシュタイン 入門書と違うのは、ウィトゲンシュタイン が書いた文章のうちで著者が重要と思った箇所をそのまま大部分載せている点である。正直言ってあんまり嬉しくない。2018/08/23
大道寺
2
ウィトゲンシュタインの生涯を知るために読んだ。『ウィトゲンシュタイン入門』へのコメントで書いたように私はウィトゲンシュタインの哲学を論理実証主義者と同じように理解していた。しかしウィトゲンシュタインのことを知れば知るほど、彼の哲学を語るにあたって倫理や宗教といったもの、かつて私が「語りえない」として軽く切り捨てていったもの、それらを無視することはできないと感じる(そうは言っても語りえない事柄であることに変わりはないのだが)。(続く)2011/05/24
mkn 14th
1
ないた2016/12/20