講談社学術文庫<br> 形象と時間―美的時間論序説

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講談社学術文庫
形象と時間―美的時間論序説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061593183
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C0110

内容説明

感性や美の世界における「時間」の役割とは何か?本書は、いわゆる空間芸術たる造形芸術を議論の中心的トポスとした。第一部は、形象を支える物質性に及ぼされる時間の作用として、負の時間、骨董、廃墟等をとりあげ、第二部は、形象があらわす時間の諸相として、記号の時間、馬のエクリチュール等について考察する。形象の「崩壊」と「変容」を中心に、美的時間についての新たな視点を探る好著。

目次

序論 表象としての時間
1 負の時間
2 骨董
3 崩壊像
4 廃墟
5 崩壊の詩学―ポオ試論
6 砂の城―「遊び」論の余白に
7 記号の時間
8 像の差異―影像・写真・絵画
9 馬のエクリチュール
10 瞬間の変容
11 物語的時間の危機
結び 時間都市

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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造形芸術と時間の関係性を様々な角度から論じた一冊。全体は二部に分かれており、第一部では形象をささえる物質性に時間が及ぼす影響について語られている。作品の物質的側面を崩壊させる負の時間性についての議論から、時間的距離の蓄積が価値となる骨董へと話は流れ、時間の経過とともに欠損した彫刻作品を例に取り彫刻の本質を抉り出す。廃墟を論じ、ポオにおける崩壊の観念を探りながら、ヴィルスマの『砂の城』を題材に「遊び」と「芸術」の境界線を問う。緩やかに連関するテーマに沿った、流れるような構成が素晴らしい。2021/12/01

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掻い摘まんで斜め読み2010/06/14

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