講談社学術文庫<br> 神さまはサイコロ遊びをしたか―宇宙論の歴史

講談社学術文庫
神さまはサイコロ遊びをしたか―宇宙論の歴史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061592711
  • NDC分類 420.2
  • Cコード C0144

内容説明

アインシュタインは、自身の相対性理論から発展した量子力学の確率的解釈に対して、「神さまはサイコロ遊びをしない」と非難した。宇宙を創造した神の意図を探りたいという好奇心から出発した自然科学は、天動説に固執した時代から四世紀を経て、ビッグバン理論を確立した。宇宙創成以前の時空が消滅する世界を解明せんとする現代まで、神に挑戦した天才物理学者達の苦闘を辿る壮大な宇宙論の歴史。

目次

序章 コペルニクスと神秘思想
1章 ケプラーと魔女
2章 ニュートンと鉄仮面
3章 ライプニッツとフランケンシュタイン
4章 マクスウェルと宇宙の死
5章 アインシュタインとエーテルの亡霊
6章 アインシュタインと神のサイコロ遊び
終章 量子宇宙と時間の扉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あっきー

19
⭐3 物理の歴史の繋がりが文系ド素人にも分かりやすく面白かった、いつものパターンだが量子論からが難しくてアインシュタイン以降は二度読みした、これから1か月ほど入門書中心に色々やってみる予定2022/04/03

猫丸

12
1997年第一刷を読み直し。文系学部一年生に向けた標準的科学史講義半期分として秀逸かと。科学史に独自の考察や主張を加えるものではない、という意味で標準的といえる。とうぜん数式は含まないし、おもしろ裏話的トピックをなるべく入れようとしている。ティコ・ブラーエの付け鼻の話も出てくる。ケプラーの母親が魔女として捕えられたこと、アインシュタインの長女のゆくえが伝記上不明となっていることなど。その長女へ向けたアインシュタインの秘密書簡なるものがwebで見られる。一読してわかるニセモノだ。2021/03/19

mikio

8
「神はサイコロ遊びをしない」アインシュタインの有名な台詞。量子力学の世界では、電子の位置を完全に決定することはできず、確率的な分布としてしか示すことができなくなる。ニュートン力学の万能さを謳った「ラプラスの悪魔」により神と決別したはずであったが、神秘思想は依然アインシュタインの心にあったのであろう。本書により大学進学時、物理学科を志望したことを思い出す。以来自身『Simple is best.』という考えが根付いている。美しくない物理法則はないということ。そしてそれは人生の選択においても。2023/08/14

くまくま

4
科学史における神の存在の大きさがよく分かる。誰もが名前を知っているガリレオやニュートンであっても神がいるという枠組みから脱却しておらず、神がいて宇宙があるという前提で数々の発見がされていた。科学の発展は神と戦いともいえる。2021/07/11

MrO

1
今から25年ほど前に読んだ本の再読。相変わらず、面白い。25年の古さは感じない。2017/04/03

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