内容説明
新古典派経済学の伝統的理論を否定し、二十世紀の世界経済を変革したケインズ。画期的な学説となった彼の『一般理論』の核心に迫り、その思想を受けつぐケインジアンたちの理論と成果を説く一方、強力な批判勢力として立ちはだかったハイエク、フリードマンなどの主張も解説。現代経済学の潮流を明らかにして、今こそケインズの有効需要政策とシュムペーターの企業者精神が必要と唱える俊英の力作。
目次
第1章 1930年代のLSEとケンブリッジ
第2章 『一般理論』の衝撃
第3章 動揺するケインズ主義
第4章 ハイエクの復活
第5章 ケインズ主義はどこへ行くのか