講談社学術文庫
桜史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 504p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061589162
  • NDC分類 479.75
  • Cコード C0195

内容説明

ただ「花」といえば「桜花」を指すといわれるほどに、春爛漫の桜は日本人に格別の意味を持つ。ようやく長い冬が去り、光あふれる春の訪れ。その証しとして美しい薄桃色の花が万朶と咲き匂うとき、私たちの春の歓びは極まる。桜と日本人のかかわりの歴史を、上古より現代まで七期に分け、桜花にまつわる逸話・詩歌・人物のあらゆる事柄についてまとめた。国文学研究の第一人者による比類なき“桜”讃歌。

目次

上古の巻(桜を花とのみいふことのはじめ;桜児;野山の桜 ほか)
中古の巻(花の宴;桜会;桜狩 ほか)
近古の巻(左近の桜;嵐山と北山;鎌倉の桜 ほか)
中世の巻(兼好法師の桜花観;吉野の花の嵐山;赤葉の八重桜 ほか)
近世の巻(花の御所;東山の花;醍醐の花見;碁打の花見;徳川光圀の愛花;上野の花;桜宮の歓進 ほか)
現代の巻(平野知秋の桜賦;小金井の行幸;開成山の桜 ほか)
附録(はな;日本精神と本居宣長)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

7
名著。2013/12/03

feodor

4
桜に関する国文学史であり、受容史であり、という読み物。とくに初期の頃、つまり奈良時代くらいについては、梅主流と思いきや、桜もどっこい結構愛でられていた、という話でおもしろかったのだけれども、近古くらいから段々と興味が薄れていく。近代、つまり江戸期はかなり読むのが苦痛だった。相当の桜好きか、研究している人くらいしかおもしろみはないかもしれない。ただ、ちょっと註を充実させるだとか、さまざまな桜の品種が出てくるのでどこかしらに図版や地図などを入れるだとか、ひと工夫あればずいぶんと印象の違う本だったようにも思う。2010/06/08

バジルの葉っぱ

3
桜のさくころに必ず出してきて、ぱらぱらと拾い読みをして味わっています。もう20年も前に買った本ですが、桜の咲いている間にしか読まないので、まだ全部読みおえていないのじゃないかな…と思います、たぶん。2013/03/28

np

1
毎年ひとつずつ、共感するところが増えていく本。奈良以前から明治まで、日本の古典に出てくる「桜」のエピソードを網羅しています。最近、網羅系にくらっときます。2009/04/08

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