内容説明
勝者は敗者を裁けるのか?東京裁判をこのまま風化させていいのか?あまりにも大きな問題をふくみ、すぐれて今日的な意義を有している東京裁判の再検討は、我々日本人には勿論、世界的な行動としてなされなければならない歴史的な課題である。国の内外の識者が一堂に会して、東京裁判の本質を国際法や歴史、平和の視点から多角的に検討を加え、今日的意義を明らかにした画期的な国際シンポジウム。
目次
シンポジウム開催に当って
国際法の視点から(極東国際軍事裁判所の活動の法的側面;東京裁判の主要な法的側面と国際法の発展に与えた影響;東京裁判―法と政治の狭間 ほか)
歴史の視点から(平和への寄与;東京裁判の影;東京戦争裁判概観―2,3の史的事実をめぐって ほか)
平和探究の視点から(東京裁判と平和の探求;戦争裁判ののこしたもの;東京裁判が考えさせてくれたこと ほか)
今日的意義(個人・国家・東京裁判―問題点と可能性;東京裁判の歴史的意義;全体討論)