出版社内容情報
【内容紹介】
古今集は勅撰二十一代集の嚆矢であり、それ以後の勅撰集・私撰集の規範となった。平安時代の最も優れた歌一千余首を精選分類したもので、歌を通して平安貴族の情趣的生活を窺い知ることができる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skydog
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和歌を理解するのはなかなか難しい。どのような時に詠んだ歌であるのかなども関係してくる。そして助詞、更に難しいのは助動詞だ。同じ日本語でありながら上代から中古にかけてのことばの意味を汲むのがこれほど難しいとは。現代では純粋な和語(大和言葉)というものがわからなくなっており、和語と漢語の区別もついていない。良い悪いは別として、古典で和語(大和言葉)に触れてみるのもたまには良い。2016/01/02
すいれん
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絶賛書写中。心づくしの秋はきにけり、の歌が好き。2015/10/03
山がち
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やっぱり、二巻目に入った程度じゃまだ良くわからない。単純に歌の意味が分からないし、歌の言葉の良さもあんまり分からない。個人的には冬の歌はもっと詠みたかっただけにちょっと残念といったところ。国歌のもとになったであろう和歌に出会えたのはちょっとびっくりした。古今集が元になっていたのかと思うと、やはり今の国家に関する様々な反応はちょっと残念かなあという気がする。なんだか和歌全体が否定されてしまったような気がしないでもないというか、変なものが外から持ち込まれてしまったような、そんな居心地の悪さのようなものがある。2012/06/03
紫暗
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季節の歌のほか、離別の歌などが収録されている巻です。もちろん、学術的な良し悪しなど、そう簡単にわかるはずもないわけですが、さすがにここまで読み進めてくると自分が好きな歌とそうではない歌は出てくるようになりました。個人的には業平と貫之が好きなんだなと実感しながら読了。次は恋歌になるようなので、業平が本領発揮か?と少々楽しみです。2013/03/20
山がち
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久々に読み返すと大分印象が変わったように感じたが、多分それは私が多少和歌に慣れたからだろう。以前よりも面白いという歌も、観念的でつまらないという本も増えたように思う。後者は特に貫之とか。「ほのぼのと明石の浦の朝霧に嶋がくれ行く舟をしぞ思ふ」や秋の巻の露の歌などが特に好きだ。特に前者は素人の私でも情感を強く感じられ、非常に印象に残っている。解説にもさまざまな歌集などで引用されているとあるが、それもよくわかるような気がする。柿本人麻呂の歌はよく知らないが、確かにこの歌集の中では割合素朴な部類のように思われる。2012/10/15