講談社学術文庫<br> 十六夜日記・夜の鶴

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講談社学術文庫
十六夜日記・夜の鶴

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  • サイズ 文庫判/ページ数 241p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061583733
  • NDC分類 915.44

出版社内容情報

【内容紹介】
歌道家の名誉を守り、一家の生活を支えるため、亡夫の遺産は横領されてはならない。必死の思いで、阿仏は高齢60歳に近い身を、訴訟のため鎌倉にはこぶ。異郷滞在4年、判決を見ぬまま阿仏は死んだ。が、書きのこされた『十六夜日記』は、訴訟に勝つことよりもずっと高い価値をもって、文学史の上に生きている。『夜の鶴』は、阿仏がさる貴人の依頼で書いた和歌の入門書。具体的で平易な記述の中に、確かな知識と信念がうかがわれる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

午睡

2
更級日記のほぼ二百年後、藤原為家側室の阿仏尼によって書かれた旅の記録。 更級日記の作者が房州から都をめざし、源氏物語を読みたい一心で明るさに満ちた道中記を書いたのに対し、この十六夜日記は亡夫の遺産相続を巡って鎌倉幕府に訴え出るための道中記であり、その記録はいきおいやや沈鬱である。 鎌倉に入り、阿仏尼は現在の極楽寺ふきんの月影の谷に住んでいたようだが、月影の谷という地名は今日では使われていないと思う。ただ稲村ヶ崎小学校の近くに「月影地蔵」という祠が残っているので、阿仏尼はこのあたりに住んでいたのではないか。2020/01/05

yuki

1
子を思う母の思いが伝わって来ました。いつもの極楽寺の風景が変わりました。2017/02/01

こうたろう

0
初読。東下りの紀行文たる「旅路の章」はわかりやすく興味深い。筆者が鎌倉について後、都へ残った子供たち姉妹たちとの歌のやりとりはやや難解2014/03/31

石ころ

0
十六夜日記・望郷の章の穏やかな雰囲気が好き。とはずがたりを卒論にしてたけど、阿仏尼の娘って出てきたっけ…。読まねば。2019/07/07

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