講談社学術文庫<br> うたたね

講談社学術文庫
うたたね

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 156p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061582989
  • NDC分類 914.4

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドウ

2
『十六夜日記』で知られる阿仏が、失恋とその後の経験を著した回想録。解説通り、自然に対する新鮮な眼差しと、思い立ったらすぐ行動に移す短気さ(表現不適)が印象的。浜松に下京する際、『伊勢物語』の東下りに登場する歌枕には欠かさず言及し、全編にわたり『源氏物語』を踏まえた表現が多用されるなど、女流文学の伝統を踏襲している感じが面白い。2016/11/28

ライコウ

0
情景描写が美しい。幻想的な風景を思い浮かべる。 失恋した女性の心がよく表されていて恋というものを考えさせられる。2016/03/23

山がち

0
阿仏尼というと、別に『十六夜日記』を読んだわけでもないのだけれども、偏見のようなものがあった。しかし、『うたたね』では全くイメージとは違う、やはり中世を生きる一人の人間としての姿が表われていたように思う。個人的に一番衝撃的なのは、やはり星の描写であろう。あまり意識したことはなかったのだけれども、本書が星の描写をした珍しい作品であるというのは、やはり注目したいように思う。また、同じく衝撃的な場面としては、やはり出家のための剃髪のところであろう。悲壮感という言葉では不十分な切実な思いが伝わってくるようである。2012/07/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/298567
  • ご注意事項

最近チェックした商品