出版社内容情報
【内容紹介】
論文が書けず、また研究のしかたも知らないという人が多い。本書はそうした人々に、そもそも論文を書くということは、物事を合理的に考えて、それを説得力ある言葉で表現することだ、という観点から、その方法を具体的な例を示しながら、わかりやすく説明している。本書によって読者は、どうすれば論文が書けるのかを学ぶとともに、論理的な物の考え方をも身につけることができよう。研究者や学生は勿論、一般の人々も必読の名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビイーン
27
佐藤優氏のおススメ本。紙のカードを使用した情報管理法を紹介しているが、それはもう古いかな。論理的思考法は懇切丁寧に書いてあり大いに参考となる。2018/11/08
ジョニジョニ
12
これを読めば、論文が書ける!…なんてことはなく、研究したいことがあり、それを論理的に説明したい、というやる気がある人なら、有益な本だとおもいます。そもそも本当に面白いことってなんだろう?と読みあさっているだけの僕には、本腰を入れて探求したい事柄がなんなのか、いまだにわからない。いつかなにかしらについての論文を書いてみたいという憧れはあるので、そのときがきたら、また読み返してみたいです。2023/05/12
おせきはん
10
論文の書き方だけでなく、話し方や聞き方、読み方、レトリックについても理路整然と書かれています。本書を貫く論理的な思考体系が特に参考になりました。2017/11/21
katoyann
9
学生は読んでおいた方が良い。初学者向けとはいえ、割と本格的な論文作成の手本なので、難しく感じる人もいるかもしれない。一年生だとハードル高いかな。 書き方だけでなく、文献の読み方と探し方を丁寧に説明しているので、よく出来ていると言える。2020/09/06
柳田
9
「論文の書き方」本は大量に出ており、どれも書く人の分野やスタイルによって全く内容が違う。本書はマニュアル的な側面に徹する、とあるが、まじめな歴史学の(大家の)先生らしい内容だと思う。たとえばフランス哲学の論文はこれを読んでも書けないだろうし。概念が混乱するから「封建制」とか「資本主義」みたいな言葉は使わないほうがいいんだとか、読んでいて安心したし、私はとてもいい本だと思った。が、カードの取り方とか詳細に説明して下さっているのだが、さすがに古くて、PCとかネット時代のこういう本がほしいが、あるのだろうか。2018/05/21