講談社学術文庫<br> 口承文芸史考

講談社学術文庫
口承文芸史考

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  • サイズ 文庫判/ページ数 233p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061580701
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0139

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

9
「神話が歴史ではないということは、かつて一だびはその通りの事実があったと信ずる者が、この世にあったということを、打ち消そうとするものではないだろう」「同じ書物のでも数少なきものは退き隠れている。いわゆる底本の権威は専横になったきた」「文芸は常に一定の方向に導かれていたのであった。これも芝居者の逸話に残っているが、ある田舎では馬が非常に好きで、馬の出ぬ芝居にはすぐ退屈してしまう。そこで妹背山だろうが千代萩だろうが、「馬を出せエ」と見物が騒ぎだすと、ぜひもなくその舞台へ馬が乗り込んでくることになっていた」2017/12/06

西葛

0
20世紀。「研究」の名の下に全国の「説話」「民話」「昔話」など口承文芸を調べようとしても、そもそもの定義がない。同僚は好き勝手に採集するものだからてんで進まない。当時の研究の気苦労がまず伺える。「踊り」というものがそもそも「説話」を保存する一つのソフトであったという見立て、なるほど。2022/02/20

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