講談社学術文庫<br> 教育学入門 〈下〉

講談社学術文庫
教育学入門 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061580282
  • NDC分類 371
  • Cコード C0137

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shishi

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[A]下巻は教育言語、人格形成、教科と教授、教職と教師、教育体制の問題という目次で展開されているけれど、基本的な論理は上巻と同様、「善さ」から出発している。村井教育学の有機的なつながりを感じさせる論理的な文章は、説得力に富む。特に「『善さ』とは完全には分かり得ないものであり、だからこそたえず疑問を抱きながら『善さ』を目指していく」という教育、また人間の成長におけるパラドックスの指摘はしっくりきた。教育学の理論的基礎を築き上げる際には参考になる良書か。書かれた時代は古いからその点には注意が必要。2013/09/03

さとうち

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上巻で示された「教育問題の科学」という視点からは、明らかに後退している。思弁的な理念にばかり寄りかかった教育思想中心の(当時の)教育学に対し、「教育的事実」なるものがいかに成立するかを認識論のレベルで論じ、また「経験科学的方法」による「客観的な事実」の探求の重要性を指摘した上巻は、今読んでもけっこう面白かった。しかし下巻では、全体に筆がすべっていて、批判していたはずの思弁的な教育論議に回帰してしまっている。2013/07/29

柴田塔

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学習者中心、学校に囚われない教育、という結論に共感。教育を考える上での示唆に富んでいた。2019/10/09

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