「ファインマン物理学」を読む―量子力学と相対性理論を中心として

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  • サイズ A5判/ページ数 206p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784061532519
  • NDC分類 421
  • Cコード C3042

出版社内容情報

世界的名著といわれる「ファインマン物理学」がまるごとわかる。彼は何をいいたかったのか、彼の着想のどこがすごいのか。名著はいつの時代も名著である
天才は何を知り、何を伝えようとしたのか?

死してなお、天才の名を欲しいままにする物理学者ファインマンは、1965年にJ.S.シュウィンガー、朝永振一郎とともにノーベル物理学賞を授賞している。その数年前の1961年から2年にわたって、カリフォルニア工科大学において行われた講義を下敷きとして上梓されたのが、「ファインマン物理学」である。爾来、科学を志す者のバイブルとして親しまれてきた。
本書は、ファインマンがその著書を通じて何を語り、何を伝えたかったのかに焦点を当てた、「ファインマン物理学」の真髄を知るための絶好の1冊である。


第1章 いきなり?第5巻「量子力学」を読んでみる
第2章 量子力学のミステリー
第3章 ファインマン流の相対性理論
第4章 シュレディンガー方程式の登場
第5章 ファインマンの径路積分とは何か


竹内 薫[タケウチ カオル]
著・文・その他

内容説明

死してなお、天才の名を欲しいままにする物理学者ファインマンは、1965年にJ.S.シュウィンガー、朝永振一郎とともにノーベル物理学賞を授賞している。その数年前の1961年から2年にわたって、カリフォルニア工科大学において行われた講義を下敷きとして上梓されたのが、「ファインマン物理学」である。爾来、科学を志す者のバイブルとして親しまれてきた。本書は、ファインマンがその著書を通じて何を語り、何を伝えたかったのかに焦点を当てた、「ファインマン物理学」の真髄を知るための絶好の一冊である。

目次

第1章 いきなり?第5巻「量子力学」を読んでみる(個人的な思い出;いきなり?第5巻「量子力学」を読んでみる ほか)
第2章 量子力学のミステリー(世界にはボースとフェルミしかいない;ボース粒子は群れるのが好き ほか)
第3章 ファインマン流の相対性理論(第1巻「力学」の相対性理論に脱線してみる;ファインマン図について ほか)
第4章 シュレディンガー方程式の登場(ふたたび「量子力学」に戻ってみる;シュテルン‐ゲルラッハの装置を回転したらどうなった ほか)
第5章 ファインマンの径路積分とは何か(ちょっと素通り;径路積分よさらば ほか)

著者等紹介

竹内薫[タケウチカオル]
1960年東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。マギール大学大学院博士課程修了(専攻は超ひも理論の宇宙論)。理学博士。サイエンスライター。執筆や講義の傍ら、科学誌「Nature」の翻訳などもこなす国際派。その裏の顔はミステリー作家「湯川薫」である
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

25
#感想歌 ファインマン物理学を読む時に、とてもわかりやすいので好き。 p.s. この本を読むと、自分がどこがわかって、どこがわかってないかがバレる。参考文献を読み漁り中。https://researchmap.jp/jo9s0kbnj-49935/#_499352019/10/29

inami

17
◉読書 ★3 いきなり、ファインマンの物理学第5巻「量子力学」から・・というのは著者の提案。電子をつかった二重スリット実験の干渉効果は、量子力学の最大のミステリー、話がやや進み量子スピンの謎の解明や光と物質が時空において相互作用する様子を描いた「ファインマン図」の紹介、ファインマン流の一般相対性理論、そしてシュレディンガー方程式へと・・ん〜それにしてもわからない、解らない、判らない、分からない、(もう一丁)ワカラナイ(笑)、でもこの「分からない」が何とも楽しいのだが(笑)、もっと知りたいと思う・・だが限界2019/01/29

磁石

10
数式ではなく本質を語れ。なんとなく理解して、それがどうしたの程度しか分かっていなかった相対性理論の凄さ。確かにそれは、革命的な考え方だった。観測できず実証できないものは存在しないも同じ、エーテルも重力も存在しない。あるのはただ、互いの関係性だけ。ほか全て世界のほとんどは、観測できない不確定性の上で成り立っている。……ファインマンさんが自分の先生だったら、もっと物理や科学に興味を抱いていたかもしれなかった。2014/05/09

roughfractus02

7
記号の組み合わせでできた量子世界に直観的理解は及ばないが、ファインマンはこの理解を工夫し表現する方法を模索した。そこには科学的記述も仮説であるという信念が見える。大学講義の手順に従う『ファインマン物理学』最終巻から読む本書は、科学を、宇宙の真理を誇示する権力ではなく仮説として扱い、「ブラックボックス」なる語を繰り返し、実験を通じて弾丸、波、電子の直観的理解を先行させて、豊富なイメージを徐々に抽象しつつシュレーディンガー方程式にシフトさせる。なお、学部講義なので経路積分はブラケット記法で説明された、とある。2019/09/23

ykoro

7
大変親切で分かりやすい。この内容を頭に入れて、ファインマンの教科書を読めば、障壁が無く、読み進めると思う。2014/04/14

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