講談社現代新書
純愛心中―「情死」はなぜ人を魅了するのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061498259
  • NDC分類 368.3
  • Cコード C0295

内容説明

物語では近松門左衛門の『曾根崎心中』、三島由紀夫の『憂国』、渡辺淳一の『失楽園』『愛の流刑地』、『ロミオとジュリエット』、『トリスタンとイゾルデ』…。史実では乃木大将夫妻、天城山心中、皇太子ルドルフ、ダイアナ妃…男と女「究極の愛のかたち」。

目次

第1章 現代の近松
第2章 古き良き時代の心中
第3章 死ぬための相手
第4章 セレブの情死は謎だらけ
第5章 後追い心中
第6章 トップは潔く死ぬべし?
第7章 恋しさゆえに死ぬ美しい話

著者等紹介

堀江珠喜[ホリエタマキ]
1954年、兵庫県生まれ。神戸女学院大学、同大学院修士課程を経て神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。学術博士。大阪府立大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nagy

3
途中の三島由紀夫の小説を例に出した部分も興味深かったです。文豪は死をもって自らの作品を完成させるというのは、初耳だったけどなんだか妙に納得してしまいました・・・。2010/12/24

ゆた

1
愛と死は人が生きていく中で最も根源的で深い事象である。それが故に、人間は昔からそこに絡んだ物語を数多く作ってきた。時代も国も違えば文化も違う。それでも誰かを愛し、または愛されることで一緒に死を分かち合おうとする感情は万国共通のもののようである。心中、無理心中、情死、やり方は千差万別だが、愛する人と永遠に結ばれたいという気持ちはどこも同じのようだ。2023/10/30

駄目男

1
近松門左衛門の出現によって江戸では心中ものが芝居や歌舞伎で大流行。 ままならない恋愛と身分制社会。 または苦界の世界に身を沈める遊女に同情して。 どうせこの世では添い遂げることが出来ないならいっそのことあの世で。 そんな閉塞感から抜け出るように心中がファッション化し流行りだしたのか。 2013/10/09

やまぐてぃ

1
文学上の2大テーマ、愛と死。この2つの融合が情死である。愛に魅せられた死、死に魅せられた愛。男と女の情死に関するエピソードを多数紹介。人々が美化したがる情死、それに特化した本はなかなかないかも。情死に限らず、死に対する憧れや神聖視ってあるんですね。人はなぜ情死に魅了されるのか。2012/07/28

ぴぃおう

1
正直新書としての出来はあんまり…「なぜ人を魅了するのか」の質問に対する著者の考えも「ああ、うん、だろうね」程度というか。ただ、古今東西(でもなかった日本と欧州)の文学作品や事件等々をいっぱい紹介してくれてるので読書案内的な意味合いではいいかも。2012/01/14

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