• ポイントキャンペーン

講談社現代新書
テレビアニメ魂

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061497894
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0274

出版社内容情報

幻の「星飛雄馬死亡シナリオ」を書いた男。「アタックNo.1」主題歌の歌詞も書いた男。「オバQ」から「アンパンマン」まで日本のアニメを創った職人が、視聴率戦争、演出の裏ワザなどを明かす異色の文化論。

あの感動と笑いには理由があった!
●星飛雄馬は、最終回で死ぬはずだった。
●『オバケのQ太郎』は人気絶頂のときに打ち切られた。
●苦しくったって…の歌詞は二日酔いの男が作った。
●消える魔球の謎を考えるための合宿が行われた。
●『天才バカボン』は再放送のほうが視聴率が高かった。
●宮崎アニメの秘密は「動画枚数」にある。
●『ベルサイユのばら』監督は声優に交代させられた。
●素人が描いた顔1枚だけが原作のアニメがある。
テレビアニメの「へぇ」満載!

内容説明

あの感動と笑いには理由があった!星飛雄馬は、最終回で死ぬはずだった。『オバケのQ太郎』は人気絶頂のときに打ち切られた。苦しくたって…の歌詞は二日酔いの男が作った。消える魔球の謎を考えるための合宿が行われた。『天才バカボン』は再放送のほうが視聴率が高かった。宮崎アニメの秘密は「動画枚数」にある。『ベルサイユのばら』監督は声優に交代させられた。素人が描いた顔1枚だけが原作のアニメがある。テレビアニメの「へぇ」満載。

目次

第1章 星飛雄馬を殺せ―『巨人の星』幻の最終回シナリオ
第2章 人気絶頂で消えた『オバQ』―日本アニメの黎明期
第3章 泣き笑い「消える魔球」騒動記―シナリオが原作を食う恐怖
第4章 だけど冷や汗が出ちゃう―『アタックNo.1』主題歌秘話
第5章 鉄拳にも理由がある―原作者が見たテレビアニメ
第6章 再放送はバカにできないのだ―『バカボン』と『ルパン』の奇跡
第7章 『長くつ下のピッピ』の衝撃―高畑勲と宮崎駿の偉大な才能
第8章 オスカル様の耐えられない苦悩―声優たちの意地と誇り
第9章 そして『アンパンマン』へ―テレビアニメの夢をもう一度
終章 シナリオには法則がある―キャラクター設定と起承転結の方法

著者等紹介

山崎敬之[ヤマザキケイシ]
1941年東京生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。出版社勤務を経て68年、アニメ制作会社「東京ムービー」に入社。以後、おもにテレビアニメ作品のシナリオ制作に携わる。担当した作品は『巨人の星』『怪物くん』『六法やぶれくん』『新・オバケのQ太郎』『赤胴鈴之助』『ど根性ガエル』『柔道讃歌』『はじめ人間ギャートルズ』『元祖・天才バカボン』『家なき子』『宝島』『ベルサイユのばら』『おはよう!スパンク』『じゃりン子チエ』『とんでモン・ペ』『名探偵ホームズ』(日伊合作)『それいけ!アンパンマン』など。90年、退社。現在はフリーのアニメプロデューサー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akihiko810/アカウント移行中

14
東京ムービーのシナリオライター(「巨人の星」など)の著者の回想記。印象度B+  「巨人の星」は星飛雄馬がマウントで死ぬ予定だったが、お偉いさんが「そんなの認めん!」とごねて変わったらしい。面白かった話は、「くまのプーさん」テレビシリーズは日本で作ったのだが、ディズニーに製作費5千万(相場の十倍)で、ドル建てでもらったら円が急騰し、製作費が実質半分になってしまった。違約金を払えないので泣く泣く納品した、という話2021/04/24

スプリント

7
裏話が盛りだくさんです。スポンサーと局の意向に翻弄される制作陣の悲しみがわかります。女帝恐るべしです。ディズニーの下りはさすが巨大会社だと実感できます。2014/11/15

牧神の午後

4
決して昔のアニメが何でも良かったわけではないと思う。ただ、言えるとするなら、巨人の星やアタックNo1のようなストレートで大きな物語が成立しにくくなっているのは、ジャリメーションの世界でも起こっているということだと思う。でも、どれみやプリキュアのスタッフが作品にかける情熱や、おもちゃ売上に気を配る制約のなかで質の高い「物語」を届けてくれている心意気は、当時から変わっていないと信じたい。再放送や、大リーグボール秘話も興味深かったけど、それ以上だったのは、海外との提携。クールジャパンなんて本当に最近の話。2013/08/30

富士さん

3
東京ムービーのストーリー担当だった方の回想記。ムービー一筋の方だけあって、藤岡豊さんはじめ関係した有名人や東京ムービーが制作した様々な名作の企画営業や物語作りの裏話など、興味深いところが多い一冊でした。既に知られていることも視点が違うと印象も違うのが興味深いところです。ただ、あくまでも回想記で、しっかりとした調査や勉強をして書かれた本とは違います。ですから、エピソードを楽しむだけならともかく、本書の語る物事の持つ意味や意義を十分に汲み取ろうとするなら、読む側がその穴を埋めていく努力を必要とします。2014/11/27

Naota_t

3
今敏の回顧展で観たインタビュー映像で特に自分に印象に残ったのは、アニメは漫画と違いたくさんの人で作られているということ。 著者の経験に即してみれば、対スポンサーとの関わりがそれに大きい。 スポンサー企業夫人の鶴の一声で全てが水の泡になる。 今ほどアニメにスポンサーがつかない黎明期ならではの現象だと思う。 中でもやはり一番印象に残ったのが『巨人の星』のエピソード。 原作ありきの脚本の難しさを改めて知ることができたし、そこに苦悩する大勢の人の「想い」で30分のアニメができていると思うと感慨深い。2012/03/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/46559
  • ご注意事項