内容説明
お粗末きわまりない公的年金を放置してきた責任は、政治家と、厚生労働省や社会保険庁の役人にある。ネズミのように逃げ出す前に、みずからが責任を全うできない制度を国民に押しつけてきたために深刻なところにまで立ち至ってしまった矛盾を解決することが、先決のはずではないか。このような無責任な連中に対抗するためには、理論武装が必要である。本書は、読者がいままで汗水垂らして働いて得た給料から強制的に天引きされた「年金掛金」を、年金官僚の手から少しでもとりもどす戦術を授ける指南書である。
目次
第1章 日本の年金はなぜダメなのか(年金制度はなぜダメなのか;社会保険庁はなぜダメなのか)
第2章 年金官僚と折衝する法(年金相談で損をしない法;自分の年金を知ろう)
第3章 年金をとりもどす五つの戦略(働き方・加入の仕方でとりもどす;保険料の納め方でとりもどす;期間や支給要件の特例を知ってとりもどす;結婚や離婚でとりもどす;手続きや申立てのしかたでとりもどす)
第4章 日本の年金Q&A(制度のQ&A;実用のQ&A;もしものときのQ&A)
第5章 日本の公的年金制度改革私案(最低保障年金制度を創設せよ;公的年金改革私案)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
げん
2
数年前 途中まで読んでほったらかしにしてた本。もう古いかなと思ったが、いちおう読んでみた。やっぱり年金はややこしい。とりあえず25年おさめないと年金はもらえないのか2009/08/05
takao
1
ふむ2021/11/10
nakmas
1
これも積読だった。 著者「社会保険庁有志」に信憑性はないけど、内側から出てきた話の生々しさはちょっとついていけない感じがどの分野でもあるけど、この本からもその類の雰囲気が感じられる。そういう意味では信憑性があるのかも。2016/10/22
むじな
0
本来ならば中高生がある程度まで理解しておくべき事柄。それでこそ選挙法改正の意味もあるのでは。2016/02/29
Naota_t
0
「とりもどす」というよりは「損しない」という方がしっくりくるかも。 著者が言うように、現行年金制度は複雑きわまりない。 年金制度って誰も教えてくれないので、自分で勉強するしかない。 大学の経済学部ではそういう講義もあるのかな?自分は法学部に入ってよかったと思うけれど、今思えば経済学部も悪くなかったかもしれない。 (年金や税金については義務教育下で教えるべきだと思う。) 2012/07/10