内容説明
現代のブランドは企業の「資産」である。それを育て上げ、競争優位と顧客の信頼を得るには何が必要か。
目次
序章 なぜブランドが重要なのか
第1章 ブランド戦略とは何か
第2章 新しいブランドをつくる
第3章 成熟ブランドを活性化する
第4章 企業ブランドのマネジメント
第5章 ブランドコミュニケーション
第6章 企業戦略とブランド
第7章 ブランド戦略の応用課題
第8章 ブランドのケース・スタディ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
62
経営学のマーケティングの分野で最近はこのような考え方が非常に重要になってきているのではないかと思われます。数十年前までは日本は欧米の後追いで海外ブランド物をありがたがっていました。今は東南アジアの国の人々が日本のブランド物をあさっています。この本はそのようなブランドをどのように企業のイメージづくりに役立たせるかのエッセンスを若干のケーススタディとともに教えてくれます。2015/10/10
tolucky1962
9
基本的には経営の書だと思いますが、ブランドを優先して企業経営を考えていくということです。具体的にブランド開発・管理のステップや成熟ブランド活用など企業戦略として書かれている。海外でよく行われているブランドを擬人化する手法なども紹介。最終章にケーススタディとして多くの企業での実践の様子が書かれている。企業経営ということだけではなく、身近な仕事の進め方にも応用できそうなことも多いような気がして参考になる。2016/08/28
もりの
6
ブランド論は面白い!エスティローダーはイメージモデルとなる女性を採用している。全体として統一感のあるブランド戦略が重要。2018/11/29
my
4
ブランドってなんだろう。著者の幅広い経験を元にブランドについて考えます。著書を読んでいてふとよぎったのはブランドの認知=新しい単語を自分のものにする、ことに近いのかなということです。新しい単語を自分のものにしたとき、その音や意味をそのまま覚えるのではなく、その単語のニュアンスだったり、背景だったりを自分の中の経験と照らし合わせてイメージとして認識します。それはブランド認知も同様な気がします。そして、このブランドという考え方は企業だけでなく、個人にも応用出来るのだということを生々しく感じさせました。2016/06/21
シラヌイ
4
仕事関連本。もはやいい製品を作っていれば自ずとブランドが形成されるということはないのだ。というところを念頭に置いてどう戦略づけていくか。もともとは冬しか売れなかった「味ぽん」は、夏でも売上が上がっているある地域での用途にフォーカスして、そこから新たな使用法を提案、現在の「ポン酢といえば味ぽん」というポジショニングを作り上げたトいう話がなかなか面白かった。2010/02/15