講談社現代新書<br> 不妊治療は日本人を幸せにするか

講談社現代新書
不妊治療は日本人を幸せにするか

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  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061496026
  • NDC分類 495.48
  • Cコード C0236

内容説明

代理出産、卵子の若返り、多胎と減数手術、クローン技術の応用。ルールなきまま進歩する医療技術と、子どもがほしい夫婦の心のはざまを問う。

目次

序章 急増する体外受精
第1章 不妊の原因を探る
第2章 揺れる患者のこころ
第3章 不妊治療の影
第4章 変わる家族像
第5章 不妊治療は安全か
第6章 受精卵は「人」か
第7章 日本は「生殖医療の後進国」か
おわりに―生まれてくる子どもたちのために

著者等紹介

小西宏[コニシヒロシ]
1956年、和歌山県生まれ。関西大学法学部卒。産経新聞社を経て1986年、朝日新聞社入社。広島、神戸、福井各支局、社会部、科学部などで生殖医療、移植、遺伝子を中心に医療取材に取り組む。現在、東京本社科学医療部次長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

42
母体は単なる子どもを宿す「器」ではないし、子どもは親の意に添う人間に育つかどうかはわからない。ただ、同じ女性として、治療者の気持ちがまったく理解できないわけでもなく、選択肢が増えたがゆえに難しい生き方を求められる時代になったと感じる。2015/05/29

しげ

8
我が子には健康であってほしい、優秀であってほしい、と願うのは親心ですが、健康で、障がいがなく、運動能力や知能指数の高い子どもをカスタマイズして「作る」というところまで行くと、とても恐ろしいものを感じます。そういった技術が解禁され、裕福な層がどんどん「優秀な我が子」を作りはじめたら、どんな社会になるのだろう。どうしても「良い面」よりも「悪い面」の方に目が行ってしまいます。2013/09/17

MIRACLE

0
日本の不妊治療について、新聞記者が書いた本。治療水準、患者の声、国内の議論、技術の発展と諸問題、欧米での議論を紹介している。特筆すべきは、患者の生の声を紹介していることだ。また、生殖医療をめぐる各国の議論も、参考になる。とくに、フランスの考え方が有用だ。フランスの法律は子を持つ自由は認めるが、子を持つ権利までは認めない。なぜなら、子も人格を備えた、一個の存在だからだ。ゆえに、カップルが子を手にするために、医療技術を利用する権利までは、認めないのだ。不妊治療をめぐっては、感情と理性を分けた議論が必要だ。2013/01/01

雑食読み

0
20年前の本なのに殆ど何も変わってない日本の状況に逆に驚愕。急に今動き出してるけど、どういう着地点になるのか。完璧な子ども…自分で産んだ子どもにこだわらない優しい受け皿の広い社会になって欲しい2020/12/10

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