内容説明
失敗をきちんと知識化することで、創造も生まれるし、大失敗も防げる。失敗を避けられない時代に必須の新しいものの見方、考え方を説く。
目次
序章 失敗するということ
第1章 まず失敗する、そこからすべてが始まる
第2章 失敗を生かす仕事術
第3章 失敗を生かす組織運営
終章 失敗を見る文化
著者等紹介
畑村洋太郎[ハタムラヨウタロウ]
1941年、東京都に生まれる。東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科教授を経て、現在工学院大学国際基礎工学科教授。東京大学名誉教授
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感想・レビュー
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佐島楓
27
マネジメントの初歩を勉強したので読んだ。失敗をポジティブにとらえること、失敗からきちんと学ぶこと、どちらも頭ではそうだよねと理解していてもなかなかできないことである。ただ、小さな失敗を放置しておくと取り返しのつかないことになってしまう場合もある。読めてよかった。2014/10/26
flatone
6
失敗する文化が日本には足りない。失敗はするもの、という前提や風土がないことが大きな課題。失敗を受け入れていく社会でないから、一つの失敗の責任を追及してしまうから、失敗を恐れる人間が育つ。とはいえその中で生きている以上、自分はどうしていくか。仮装演習を回して(失敗しながら)シナリオを磨いていく、失敗はすれど、それを無駄にしない姿勢が問われるのかな。くり返し学びたい一冊。2018/10/01
がっち
6
失敗学の組織運営また組織に所属するということに関する本。失敗を知識化するということ。そしてたとえ失敗してもすぐにオープン化できることはオープンにしようとする姿勢を見せること。失敗はするのは誰にでもある、一番大事なのは失敗したあとの姿勢、行動であるのだと思った。C2010/11/28
バニラ
3
失敗を恐れず挑戦する。ただし失敗しても再起不能にならないよう準備しておく。2020/07/01
三上 直樹
3
初版が2002年ということは、畑村先生の失敗学に関する初期の文章と思われますが、失敗そのものの分析はできていても、やっぱり自分で失敗しない限り身にならないのが本当のように思います。2016/03/15