内容説明
政治家や既成政党に頼らず、自分たちの手で政治を変えてみませんか。無党派市民たちの成功例を一挙に公開。
目次
第1章 情報公開が政治を変える
第2章 住民投票が市民を鍛える―吉野川河口堰をめぐって
第3章 住民投票は“民主主義の実験”である
第4章 公開討論会のすすめ
第5章 インターネットと勝手連―長野県知事選の舞台裏
第6章 NPOという新しい「公」
第7章 女性を政治の場へ!―「WIN WIN」の試み
第8章 投票権と「選挙に行こう勢!」
著者等紹介
筑紫哲也[チクシテツヤ]
1935年大分県生まれ。朝日新聞ワシントン特派員、「朝日ジャーナル」編集長などを経てTBS「筑紫哲也ニュース23」キャスター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
31
2001年の本ながら、その志は古びていない。公とは決して官だけではなく、民もまた担うもの。だからこそお役所任せ、お任せ民主主義から脱し、市民が自ら政治参画していくことの大切さを説く。方法はたくさんある。情報公開、住民投票、公開討論会、NPO、ネットボランティア、そして何よりも選挙に行くこと!。これを読むと、1990年代の大変化が現在の日本の民主主義の基礎をになっていることがよくわかります。2016/11/15
もこもこ
1
読みやすさ★★★★ 面白さ★★★★ 自分達の手で政治を変えてきた実話の集大成。はっきり言ってどの話もすごい。個人的にはニュースを見ていつも愚痴というか怒りの捌け口を探している様な文句ばかり言ってる人に読んで欲しい1冊。勿論これらの事を行った主人公達にはカリスマも行動力もあったのだと思うが、この本のいい所は政治を動かしてきた人達が語る愚痴(涙涙でした、大変だった)はすごく曖昧で、逆に自分達の信念・政策・提案がすごく細かく計画され筋の通ったものであった事だ。 読了日:2011年3月31日 読了時間:おそらく32011/03/31
Hisashi Tokunaga
0
「・・2001年4月1日情報公開法がようやく施行となった。・・・アジアでも韓国は96年に・・施行されている。このようにわが国は世界に何周か遅れての近代国家なのである。・・(p30)」 --この論調が、どうもどうもいやはやいやはや、と感じたのであるが(2013・3記)時代はNPOの理解と推進を目指していたことがわかる啓蒙の書でもあった。