内容説明
明治天皇の「最親最密の顧問」元田永孚とは何者か。伊藤博文、大久保利通らのめざしたものとは?『明治憲法』の本質を解明し、天皇を日本思想としてとらえ直す緻密で壮大な論考。
目次
第1部 憲法と現人神(「御真影」としての天皇―外見の変遷;解釈のメタ・システムとしての天皇―『教学聖旨』と進化論;『軍人勅諭』の天皇―その悪名の由来をめぐって;現人神としての天皇―『大日本帝国憲法』「第一条」をめぐって)
著者等紹介
八木公生[ヤツキキミオ]
1955年、佐賀県生まれ。1980年、東京大学文学部倫理学科卒業。同大学院博士課程単位取得満期退学。専攻は日本倫理思想史。現在、静岡県立大学助教授。共著に『御伽子草子』―ぺりかん社、論文に「知識人としてのあぢけなさ」(小林秀雄論)、「オロオロして生きるということ」(宮沢賢治論)などがある
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