内容説明
科学と技術の発展は人間を幸福にしたか?原発・医療・情報化など様々な角度から問い直す。
目次
第1章 科学研究の変質
第2章 技術と安全
第3章 医療と現代科学技術
第4章 情報と科学・技術
第5章 科学・技術と倫理
第6章 科学・技術と教育
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
23
JOCの原発事故の項だけを読んだがこのころから原発は本質的には何も変わってないのかも・・・また他の項も再読していきたい。2011/03/30
かみしの
8
2000年から、もう15年も経過した。本書に書かれている科学にまつわる情報は、すでに更新されている。原発では東海村以上の事件が起こり、ES細胞を凌駕する細胞が俎上に挙げられ、パソコンは一家に一台以上普及する時代だ。だからといって本書を古いものとして唾棄すべきではない。科学が更新されても変わらない、普遍性をもった主張が多く述べられているからである。科学者のダブル・スタンダードの話は、未だに科学者に影響を与えているように感じる。科学者が社会に与える影響はとても大きい。失敗したら自殺しなくてはいけないほどに。2015/02/19
オランジーナ@
2
2000年の本でパソコンの話等情報は古いが、科学と人間社会の諸問題の構造について平易な文章で解説している。東海村の原発事故についての文で書かれていた将来の原発事故の予言は当たっていて驚いた。2015/02/20
寝落ち6段
2
2000年刊。ちょうど21世紀に入る前、臓器移植やインターネットの普及、東海村臨界事故などが起き、科学技術についての倫理とは何かを主題に、その歴史を追いながら今後、私たちが科学にどのように向き合えばいいのかを示唆している。本書の刊行から14年。危惧されていた大事故やインターネットリテラシーの問題、生物医学の問題、科学者の狭い世界で起こる問題などが予見されていることが起きている。悲しいかなあまり科学倫理は向上していないのかもしれない。2014/05/17
松風
2
科学/技術/〈財〉/社会。2014/01/06